よりよい高校、よりよい大学を目指すには、小学校後半ぐらいから勉強を始めた方が優位です。というより、お子さんにとってかえって楽です。しかし、これは、「難関私立中学を目指して頑張ろう」というものではありません。小学校には中学校以降には必ずある定期 テストがありませんので、こちらのペースで、じっくりと頭と心を鍛えていくことができます。その中で、お子さんそれぞれに自分自身でものが考えられるようになり、周りの人にも目を配ることのできる社会性も身につけていくことになります。

 それで、中学に入ってからは、勉強については言うまでもなく、先生を含めた人間関係についてもうまくやっていくことができるわけです。ここで身につけた資質は将来にわたって色褪せることはありません。

 今年も、新しい一歩を踏み出す卒業生たちが連絡をくれました。兄弟で来てくれていた子は、この4月から兄は小学校の、弟は中学校の先生になるとのこと。二人ともいい先生になると思います。突然4年ぶりに塾にやってきて、台湾に留学すると報告してくれた子もいます。随分立派になったなあと、思わず目を細めました。大阪府大を出て、アメリカに留学している子は、日本に帰国するたびに訪ねてきてくれますが、今年もまた成長した姿を見せに来てくれました。

 卒塾生たちが立派に成長していく姿を見ることは、こういう仕事をしている私たちの醍醐味です。